【コーヒー品種】パライネマをテイスティングしてみた|STANDART #23 付録|

なかなかマニアックな品種についてまとめ記事を作成。

どうしても産地についてフォーカスしがちな世の中ですが、それと同じぐらいコーヒーのフレーバーにおいて品種の影響は大きいんですよ。

毎月、日向珈琲で定期購読している世界的にも有名なコーヒー雑誌「STANDART」。

いつも付録のコーヒー豆も非常に面白いのですが、#23 にはFRITZ COMPANY. COFFEEさんの「AURORA PARAINEMA NATURAL」が入っていました。

パライネマ…なかなか飲むことが少ない品種です。

今回はせっかくなので、ハイブリット種・パライネマについて触れていこうと思います。

SHU|日向珈琲

この記事を書いたスペシャリスト

3年間のオーストラリア留学を経てコーヒーの道へ。

日本スペシャリティコーヒー協会(SCAJ)認定コーヒーマイスターで、焙煎士として大会日本一の経験がある。

現在は宮崎県日向市で自家焙煎店の代表兼メインロースターとして、丹精込めてローストしたコーヒー豆を全国にお届けしています。

日向珈琲|オンラインストア

目次

パライネマとは

WCR公式より引用

WCR(World Coffee Research)によると、パライネマのベースとなっているのは「T5296/サチモール」、これまたハイブリット種ですね。

ホンジュラスコーヒー機関(IHCAFE)(Instituto Hondureño del Cafe)にて、サチモールの何世代もの選抜育苗実験のもとできた品種だそうです。

ちなみに「T5296/サチモール」は、遺伝的に不安定で明確に「品種」であるとすることは難しく、あくまで「グループ」であると明記がありました。

なので、パライネマは「T5296/サチモール」グループという方が正確かもしれませんね。

(サチモールについてもっと知りたい方はWCRの公式でどうぞ。)

ちなみにWCRの品種情報では、「高標高でのカップクオリティ・ポテンシャル(QUALITY POTENTIAL AT HIGH ALTITUDE)」の項目があります。

つまり、高い標高で栽培された場合、素晴らしいフレーバーを持っているかのポテンシャルの指標といった感じですかね。

今回のレベルは、GOOD(5段階中3番目)でした。

最高評価には、ゲイシャやSL28/34などがランクイン

実際にテイスティングしてみた

AURORA PARAINEMA NATURAL|FRITZ COMPANY. COFFEE

STANDART #23

コーヒー豆情報

生産国:ニカラグア

生産者:ENRIQUE FERRUFINO

品種:パライネマ(Parainema)

精製方法:ナチュラル

今回、テイスティングをするコーヒー豆は、STANDART #23に付録されていたFRITZ COMPANY. COFFEEさんの「AURORA PARAINEMA NATURAL」。

豆の見た目

WRCの品種情報にも書いてあった通り、豆のサイズは結構大きめに見えました。

ナチュラルなので色目や形は少しまばらに見えますね。

この色合いだと焙煎度は中煎りの印象でしたが、「飲んだら印象違うかも」と思いながら…

高火力短時間で焙煎すると、色目のバラツキも出やすので、中は見た目よりも浅いかもしれませんね。

ドライ(粉にした時)の印象

やっぱりアロマからも見た目の焙煎度より浅い印象。

ナチュラル独特の発酵系の香りもはっきり出ていました。

(バリスタは、「外国の葡萄ガムの匂い…」と言っていました。笑)

ハンドドリップ

今回は貴重な豆なので、カッピングではなくハンドドリップで丁寧に淹れていただくことにしました。

ハンドドリップの淹れ方は別記事でご紹介した内容と同じ方法で行いました。

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テイティング結果

バリスタと感じ取れるフレーバーを出し合った結果…

グレープ、パッションフルーツ、スパイシー

これが瞬時に出てくる印象的なカップ。

パッケージに書いてあるプロファイルの内容が明確に出ていて驚きです。

(ちなみに著者以外は事前情報なしでのカップでした)

今回はニカラグアのナチュラルでしたが、別の国、農園、精製方法でどう変わるのかすごく気になりますね。

FRITZ COMPANY. COFFEEさんの焙煎機

焙煎士として個人的に気になったFRITZ COMPANY. COFFEEさんが使用する焙煎機を軽く検索してみました。

TYPICA公式サイトより引用

結果的にヒットしたのは業界でも有名なTYPICAさんのサイト。

オランダの老舗メーカー「GISSEN(ギーセン)」の巨大な焙煎機が佇む写真が出てきました。

最新のギーセンは電気モデルにシフトしているのですが、これはどっちだろう…

奥にもよく見ると巨大なヤツがもう一つありますね。

胸が躍ります…余談でした。

まとめ

今回は珍しいハイブリッド種の「パライネマ種」のテイスティングをしてみました。

いつもスタンダートさんの本はもちろん、一緒に届くコーヒー豆は本当に面白い。

日向珈琲でももっと面白い貴重、レアな豆を取り扱っていけるように頑張らないといけませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとございました。

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コーヒーは生産国、もっと言えば農園によってそろぞれ特徴が違うものです。

これまでコーヒーについて知らなかった人も明らかな違いを体験できるはずです。

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この記事を書いた人

SHU|日向珈琲のアバター SHU|日向珈琲 【Coffee Roaster-SCAJ RMTC/ Coffee Maister certified by SCA】

日向珈琲・代表兼メインロースター|「珈琲で生きる。」がテーマ。小さなお店のマスターとして、毎日コーヒーのことばかり真剣に考えています。 大会日本一の経験のある焙煎士として、丹精込めてローストしたコーヒー豆をお届けいたします。

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